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俺には好きな人がいる。
どうしようもない変態で。
超がつくほどのワガママで。
いつも気苦労が絶えない人だけど。
………だけど。
あんなに可愛くて。
あんなに他人のことも思っていて。
あんなに真っ直ぐで。
そして、あんなにも俺の事を本気で愛してくれる人は、絶対にもう現れないだろう。
彼女は、「運命だ」と言った。
俺は、「ただの偶然ですよ」と返した。
でも、ホントは俺が間違っていた間違っていたのかもしれない。
すべては「運命」、起こるべくして起こった事なのかもしれない。
それでも、俺は考えている。
俺は今までどうしてきたのか。
そして、これからどうしていくべきなのか。
………………。
いや、まずは思いだすことにしよう。
とある高校の入学式でのことを。
彼女との「運命」の出会いを。
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