入部

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「な、なあお前」 お前って言っちまったぁ! やべえ怒るか? そいつはキョロキョロして 「・・・あ、俺スか?」 意外と怒ってはいなかった 「あ、えーっと、その、昨日ボールをグラウンドに向かって投げてたよな?」 我ながら直球だ。 「え!?あー見てたの?」 「ああ、スゲー肩だったな、野球やってたの?」 「え?あ、ああまぁね」 ちょっと顔を曇らせた。 「俺野球部なんだけど、お前は入らないの?」 「今迷ってるんだよねー」 一応歩きながら話す。 「じゃあ野球やんねーの?」 「野球はなぁ・・・」 「あ、そういえば名前は? 俺、大城戸 幸長」 「あ、鷹本 蒼 (たかもと そう)です」 「中学は?俺は美州中学 (びしゅうちゅうがく)」 すると鷹本はドキリとしたような顔で。 「えーっと・・・あ!学校遅れるッスよ」 と言って走って行ってしまった。 「あ、おい!まだ10分はあるぞ!」 それでも行ってしまった。 (足速・・・・) (てか鷹本 蒼って・・・) 何か気になるけど学校に向かう
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