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その後。
教頭先生はカンカンで教育委員会に訴えるとまで言い出した。
だけど、それは実現する事はなかった。
全校生徒が綾の復帰に対する嘆願書を提出したのだ。
しかも受理されないと授業をボイコットするとまで言い出した。
そのおかげからか、その後は全くおとがめは無く、私も学校をやめずに終わった。
でも、綾は結局学校をやめてしまった。
『…あの教頭の下で働くのは死んでも嫌だ』
その嫌そうな声に、私は思わず吹き出したっけ。
その後で綾は直ぐに塾の講師を始めたんだ。
でもいつか、綾にはまた教壇に立って欲しいと私は思う。
彼の姿が一番素敵なのは、やはり学校の教壇の上だと思うから。
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