日常

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始まった 今日も最後の50分 プールで程好く疲れた体は 心地好く重たい 意識が遠くなる。 あー、眠い。 そんな私の耳に 教師の声が雑音になって入ってくる もう私にはその声の内容など あってないようなものだ 教室の中がザワザワ それに合わせて 教師の声がビリビリ響く そうして教室が 汚いムラサキとグレーに変われば 私はそこから逃げるように 集中力を抱っこしたまま 心地好い重たさに身を任せ 意識の底へ沈んでいく 少しすればまた、 集中力だけ底へ残して 私だけ"ぷかり"と浮いてくる そして私は 教室の前の方で 部屋の中身を置いて 1人あなたを想う
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