築く旋律

1/1
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ

築く旋律

振り向いたさきに いつも広がる過去の旋律   君が居たからあの日があった 重ねた想い出に色褪せた言葉   明日を掴む度薄れる記憶の中 どんな喜びが降り注ぐのかな   壁に張り付けられた 止まったままの微笑み 堕ちていく僕は光を失った   余りに偉大な聖地 神が築くこの楽園で やさしい風にさえ脅える僕に 君の笑顔取り戻せないよ   危険な賭けを楽しもう 今この崖から飛び降りて 僕に意識があるか無いか   あるならばこの先も 時計の針を眺めるのは僕だ   無いならば君に全てを 譲ってあげるよ   切り裂かれる程の風に抱かれ 重力に拐われる   瞳に映る逆さまの世界 最後の景色が綺麗だよ 絶対君のために 魂滅ぼしてみせるから   もう泣かないで…   真っ暗になった瞬間 肉体から命は消え 君を見守るためだけに この意識は身体を離れ漂う   沢山の光 沢山の愛 沢山の喜び 沢山の祝福   それぞれが君の元へ 平等に訪れますように
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!