第二章

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次の日 私は暇をもてあそんでいる 京に上る日を6日後に控え、みんなその準備に追われている 「私も準備しようかな」 付いて行く気満々だもんね! こうしちゃいられないと思い、マッハで部屋に戻り準備を開始した スパーン! いきなり襖が開いた 「沙羅いるか!」 犯人は父上 「いきなり開けないでって何回も言いました!」 「わりぃな。で、おまえは何してるんだ?」 悪いと思っていないだろう口調に少しむかっとした 「見ての通り、京に行く支度だけど?」 「付いて行く気か?」 「もちろん」 何当たり前のこと聞いてるのかと思ったら、次に父上から発せられたのは否定の言葉だった 「ダメだ」 「なぜですか?」 「ダメなものはダメだ」 頭ごなしに否定されてだんだんムカついてきた 「なぜですか!!理由を聞かなきゃ納得できません!!」 否定される理由がわからない 父上に否定されるようなことはしていない自信はある(夜中の鍛錬は父上にばれていない自信もあるし) 「沙羅が女子だからだ」
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