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ふと、一瞬だけ父上のオーラが弱くなった
この一瞬を私は見逃さなかった
「ヤァッ!!」
私が振り上げた竹刀は父上の頭に命中した
「面あり!この勝負さーちゃんの勝ち!!」
「やったー!!」
私は頭にかぶっていた面を脱ぎ捨て飛び跳ねた
「沙羅~よくやった!!」
「やりやがったなぁ!こいつ!」
みんなが一斉に集まって頭を撫でられる
若干痛い…
「沙羅」
「父上…」
やっぱりダメって言われるのかな
「合格だ。しかたねーから連れてってやる。ただし、俺が無理だと判断したら日野に返すからなや!」
「はい!!」
「歳は素直じゃないんだから」
近藤先生がそう言っているのがかすかに聞こえた
「練習の成果が出ましたね♪さーちゃん♪」
総ちゃんが爆弾を落とした
「総ちゃん!?」
あぁヤナ予感がする…
「沙羅、総司…こっちに来い」
後ろには黒いオーラを漂わせた父上
「あははは…」
その後、夕飯まで父上に総ちゃんと一緒にこってり叱られました(笑)
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