第二章

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ふと、一瞬だけ父上のオーラが弱くなった この一瞬を私は見逃さなかった 「ヤァッ!!」 私が振り上げた竹刀は父上の頭に命中した 「面あり!この勝負さーちゃんの勝ち!!」 「やったー!!」 私は頭にかぶっていた面を脱ぎ捨て飛び跳ねた 「沙羅~よくやった!!」 「やりやがったなぁ!こいつ!」 みんなが一斉に集まって頭を撫でられる 若干痛い… 「沙羅」 「父上…」 やっぱりダメって言われるのかな 「合格だ。しかたねーから連れてってやる。ただし、俺が無理だと判断したら日野に返すからなや!」 「はい!!」 「歳は素直じゃないんだから」 近藤先生がそう言っているのがかすかに聞こえた 「練習の成果が出ましたね♪さーちゃん♪」 総ちゃんが爆弾を落とした 「総ちゃん!?」 あぁヤナ予感がする… 「沙羅、総司…こっちに来い」 後ろには黒いオーラを漂わせた父上 「あははは…」 その後、夕飯まで父上に総ちゃんと一緒にこってり叱られました(笑)
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