第一章

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「大丈夫かい?お嬢さん」 「あっ…はい」 いや…でも写真で見た顔とは違うなぁ あれこれ考えていると、障子の開く音がして男の人が入ってきた 「近藤さん、あの娘が起きたって聞いたんだが……」 「来たか歳」 歳… 「娘、名は?」 いきなり、睨みつけながら私に問いかける歳と言う人 一言で言うなら怖い 「人に名を聞くときは自分から名乗るべきです。助けて頂いた身で失礼だとは思いますが……」 ーー女でも剣を使うならば、武士のような心であれーー 祖父から習ったことであり、私の座右の銘 二人をみると、なぜかぽかんとしている 当たり前か…
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