第一ごっこ
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「見に行くんじゃなかったのか?」 そして 釘を指すように追い詰めるように また一言 「あ、そうだった!」 それに気付いたように装い 俺は扉へと走っていく 今はもう “恐怖”なんていう 文字は 何処かへ消え失せてしまっていた そう 今だけは 「誰ー?」 そっと 窓ガラス式の扉の上の部分に顔を半分だけ覗かせる そこで 俺に恐怖が舞い戻った
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