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「上げて、って言ったら上げてくれるの?」
それに
俺は冗談混じりに
返してやる
すると彼女は
「………」
冗談が分からないらしく
俺の手首を掴むと
力任せに引っ張った
「っ…!?」
それと共に先程と同じ激痛が脳を焼いて
俺は痛みに喘いだ
痛い
痛い痛い痛い
もしかしたら
いや、確実に俺の手は折れているのではないかと
思うほどの
激痛
あまりの痛さに
涙がぼろぼろ、と頬を伝った
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