招待された侵入者

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招待された侵入者

[魔法界とある村アスクール] 「はやくやつらを捕らえろ!!」 アルターナ襲撃からはや数十年、事件は突然起きた。 パニックになり喚き叫ぶ民衆、はたまた逃げるのを諦め神に祈り続ける聖女。 それらを誘導する勇敢な兵士。 空は燃え上がり茜色に染まる様は、まるで地獄の焔に焼かれ、血をも焼き尽くす業火に襲われた。 「アルターナ応答願います! こちら、対応しきれません! 早急に援護を!」 「それよりも民間人の避難が先だ!」 「ダメだ…こいつら強すぎる!」 生き物は怯え、また何百の種族が死んだ。 ?「龍を探せ、最後の一匹がこの街のどこかにいる筈だ!」 [アスクール村外れ] 「あれから数十年。 まだ力を欲するか…!」 老人は、怒りと悲しみよりも先に未来の不安が頭を過った。 「お父さん、息子を頼みます!」 「分かった。じゃが、戦いにはワシも参戦する。その上での承諾じゃ。 どちらにしても狙われてるのはかわりはせん。」 …その後、三日間の激闘の末 捕まえる事は出来ずとも、なんとか撃退。 しかし、この時既に生存者は皆無だった。 のちにこれが[アスクール消滅事件]と語られ、以降12年の時が過ぎる。
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