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ボク、渡辺隼(ワタリベ ハヤト)は家に帰る道の途中で意識が覚醒した
どうやらこの暑い中両手に買い物袋を持って歩いていたら意識が朦朧としていたようだ
しかし、何故か持っていたはずの買い物袋が見当たらない…
「え、何で無いの?」
思わず、声を漏らす
辺りを見回していると、こちらに向いた視線に気が付いた
彼は自分の通っている水越高校の学生服を着ており、胸に入ったラインの色からどうやら同じ学年のようだ
なので買い物袋の行方を訊いてみることにしたのだが…
「…おまえ、もう死んでるのにいったい何を言ってるんだ?」
呆れた声と共にこう返された
そしてそれはボクの身体を固まらせるには充分な力を持っていた
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