第1章-始マル

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ビリッ 美鈴「え~っと…」 『美鈴ちゃんへ 久しぶり。 元気だった? こっちは元気です。 実は大事なお知らせがあります。 今度の4月25日に鴇国へ帰ってくる事になります。 着いたら家族で遊びに行きます。 雨海より』 美鈴「4月25日に鴇国へ帰ってくるって。 あぁ、そういえばあっちにも二人と同い年がいたっけ。」 純華「え? どんな子?」 美鈴「それは会ってからのお楽しみにしましょ。 ところで純華。 何言おうとしたの?」 純華「あっ!! そうだった!! 聞いてよ!! お兄ちゃんったら!!」 勇実「愛里の家に行ってきまーす!!」 純華「あっ!! 逃げるな!!」 美鈴「コラッ!! 塀を飛び越えるな!!」 勇実「次からそうするー!!」 美鈴「そのセリフは何度目よ!?……たく…ん? あら、勇実ケーキ買ってきてくれたんだ。」 純華「………中身見てみる?」 美鈴「え?」 パカッ 美鈴「…………何か…凄いレボリューションしてるわね。」 純華「こんな事ならお父さんに行かせるべきだったかしら。 でも、昨日から秋兄ちゃん達連れてどっか行ってるし。」 美鈴「……よし。 私がケーキを作ろう!!」 純華「奈々の所へ遊びに行ってきまーす!!」 美鈴「遅くならないようにねー!!」 純華(よし!! 逃亡成功!!) 勇実「………相変わらずデカい家だな。 ホワイトハウスか?」 ピンポーン ??[はい。 どちら様ですか?] 勇実「勇実です。」 ??[あ、勇実君。 今開けるね。] ギィ~ すると、家の門が自動的に開いた。 勇実(相変わらず広い庭だな…) ガチャ 勇実「お邪魔しまーす。」 ??「いらっしゃーい。 勇実君。 今お茶淹れるね~。」 この人は愛里。 俺の幼なじみで宝鈴学園初等部六年生です。 愛里「で、今日は何の用かしら?」 勇実「いやな、実は今日、純華に頼まれて駅前のケーキ屋のケーキを買ってきたんだよ。」 愛里「あぁ、あの行列のできる…」 勇実「で、その帰りに公園で不良に虐められた子供と出会ってな…」 愛里「…その不良をボコボコにしちゃったと…」 勇実「あぁ。 したな。」  
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