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恭也
(やっぱり誤魔化せないか……)
次はどうやって気を逸らすか……さり気なくムーンウォークして扉を後ろに隠すか?
足先を浮かせて重心を踵に込めた時
署長
「……扉は気にしなくていい。元々建て付けが悪かったからな。付け直す良い口述になる」
恭也
「……すいません」
ため息をつきながら言っても説得力無いが無いが本人が良いと言うなら気にしないでおこう。
ああもう面倒臭くなってきたな。とっとと本題行くか。
恭也
「…それで本日はどのようなお話ですか?わざわざ署長室まで俺を呼び出して」
そう言うと署長の顔がちと苦い物に変わった。
え?なに?俺地雷踏んだ?
署長
「ああ実はな……」
たっぷり五秒間溜めた後―
署長
「君宛の書類が本部から届いているのだよ」
恭也
「……………は?」
俺の思考が一瞬停止した。
そしてすぐに情報の整理を開始する。
①この前の事件でハッスルしすぎた。
②わざわざ署長室に呼び出される。
③本部からのお手紙が来る。
↑今ココ。
なんだ案外単純じゃないか。整理するまでもないな、うん。
待てよ待てよそれってまさか…
俺の頭の中をカタカナ二文字の言葉が辺り構わず乱舞を始めた。
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