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『ねぇ、来て来て!
キミに逢いたいって待ってる人たちがいるよ。』
いつも遊んでくれている天使さんが、雲の隙間から下界を覗きながら僕に手招きをしている。
『…ほらほら、あそこ!
あの赤い屋根のお家だよ。
こっちに来て覗いてごらん。』
僕を待っている…どんな人たちなんだろう…?
僕はドキドキしながら天使さんのところに駆け寄った。
『ね、すごく優しい目をしてるでしょ?
キミを待ってるみたいだよ。
ね、どうする?
降りてみる?』
天使さんはそう言って優しく微笑んだ。
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