第一章

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「僕達の目で見る光景は、実は現実ではないんだ。 脳味噌ってやつは目や、耳や、鼻から、感覚として情報を得て、脳味噌の中で情報を組み立てるんだよ。 それは現実ではなく、脳味噌の中の世界だよ。この世の中で、唯一の存在は、自分自身だ。 あとは、脳味噌が作り出した、極めて現実に近いバーチャルなものだよ。 もし、誰にも見えない何かが、良太郎にだけ見えるなら、それは脳味噌が見せてるって事。」 まだよく解らない。 「それは、僕の脳味噌がイカれてるって意味じゃないのか?」
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