第一章

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バーチャル云々は置いといて、質問した。チンプンカンプンとまでは言わないが、なんにせよ実感が湧かないからだ。 「いや、そうじゃない!それは実は意外によくある事なんだ! そんなに頻繁に起こる事でもないけど。例えば……」 「例えはいいよ。聞いてもわかんないからさ。 で、俺の脳味噌はどうなってるんだ?」 僕は訓太の言葉を遮って質問した。 「これは、あぐまで僕の個人的考えで、科学的根拠はないよ」 そう勿体つけて言った後、友人はゆっくり語り出した。
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