プロローグ

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「だって今日は始業式で、始めの授業は僕達の新しいクラスで担任の挨拶と、自己紹介を兼ねたレクレーションだよ! さぼってない限りみんな教室に居るはずだよ。三階は一年の教室じゃないか。 入学式は来週の月曜だから、三階に生徒は居ないはずだよ! 瞬間移動でもしない限りね。外廊下には階段ないでしょ? 廊下に出てからじゃなきゃ、三階には行けないよ。 チャイム鳴ってまだ三分くらいだろ?」 訓太の言葉に僕が答える。 「僕が外廊下に出た時はもういたよ」 「もっと無理だね」 訓太は呆れたように言った。
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