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僕は彼女から目離し、俯いて考える。
なるほど、この友人は僕より遥かに論理的思考が出来るんだったっけ。
この友人が唯一、僕の不思議な体質を論理的に説明出来うる人物だとよく言っている。
残念ながら今まで一度もその説明を聞かせてもらえないのだが……
また彼女に目を向けた。すると彼女はベランダの手摺を乗り越えた。
「ウソだろ!おい!!」
落ちた。人が飛び下りる所なんてなかなか見る機会はない。
大体そんなの見たくない。だが不思議とそれは、物体が元々ある場所に帰って行くような、錯覚に陥れさせる何かを感じさせた。
当り前だ!あれは……
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