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痛みを感じなくなった 終わりは突然やってくる わけもわからずに… 涙を流す余裕などなく ただ、あっさりとしていた 今立っている事すら忘れる位 現実から遠ざかった場所に居る様に 僕は足場を見失っていた 遠い遠い空の向こう側で 今も誰かが泣いている 声を押し殺して泣いている 誰かを叫んでいる 僕の心はとても穏やかで 晴れた空の様に雲一つなく ふわふわ風に乗って流される 遠い遠い空の向こう側で 今も誰かが叫んでいる とても奇麗な唄声で叫んでいる 誰かが僕を叫んで
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