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『ボク…ガ…帰…ル場所…』
僕が帰る所なんて
あるのかな…?
僕の世界は
黒い霧がず―っとかかったまま
どんなに歩いても
黒く濃い霧が僕の世界を覆い隠し
いくら歩いても、どんなに泣いても―…
いつになく寂しくて、悲しくて、虚しくて―
君が手を伸ばしてくれても
僕は黒い霧で伸ばしてくれた手さえも
―ミエナイ―
僕はいつになったら
僕の世界
いや、僕の帰れる場所にたどり着ける?
君の場所に辿り着ける?
本当に帰れる場所はあるのかな?
僕はずっと黒い霧と一緒……
僕は帰れない―…
帰れる場所がない…
僕はずっと黒い霧の中を歩き続ける
帰れる場所を探して…
『僕ニ帰レル場所ヲ―…。』
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