序章 救いの手

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目を覚ますとよく見慣れた場所だった。 そうここはカケラの間、私が死んで別の世界に行くための中継地点。 でもどうして私がここにいるの?まさか私はまた死んでしまったの……そんな筈ない。私は惨劇を乗り越えたんだから。 ならどうして私はここにいるの? 《それは儂がお主をここに呼んだからじゃよ》 突然正体不明の老人が現れたので私は一番聞きたい事を聞いた。 「あなたは誰?」 《儂はお主のよく知る羽入の知り合いじゃよ》 羽入の知り合いと聞いて私はすぐに聞いた。 「羽入は生きているの?」 《正確には生きているが、お主には知覚する事は出来ない》 老人のその言葉を聞いた時、私はショックを受けたが、老人の言葉をきいて落ち着く事が出来た。 《羽入に逢いたいか?》
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