序章 救いの手

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「逢いたい!、羽入に逢えるならなんだってするわ、だから逢わせて!」 気付くと私は叫んでいた……この目の前にいる老人なら私を羽入に逢わせてくれるような気がしたのだ。 《羽入に逢えるかどうかはお主次第じゃ。それでもお前は羽入に逢いたいのか?》 「逢いたい」 私は即答した、すると老人は今までより一層真面目な顔をして言った。 《ならばお主に逢うためのチャンスをやろう。これからお主には過去の世界に行ってもらう》 「過去の世界? 」 私はすぐに聞き返した。 《そうじゃ、お主には今から過去の世界に行ってもらう。そうじゃなまずはお主らに鬼隠し編と呼ばれているカケラの世界に行ってもらおう》 そういうと老人は鬼隠し編のカケラを私の前に引き寄せた。
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