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「うぉいっす……!」
昼休み。
輝彦が腰を押さえながら堂々と遅刻してまで学校に来ていた
「うお!?輝彦!!??ヘルニアじゃなかったのか!!」
と、あえて冗談で聞いてみる
「あっ輝彦くん……。」
美歌の目は、本気ではないが、冷たく輝彦を見ていた。
「あぁ…。美歌ちゃんも聞いちゃった??……。ヘルニアよりひどいぜ?あいつ……。」
お前らどんだけ盛ってんだよ。
「とにかく……。もう一ヶ月はヤらねぇ…………。」
と言った。
「輝彦くん……………。」
美歌の目は再び冷たくなった。
しかし、今度は本気の目。
「いや、待って、美歌ちゃん!!俺じゃない!!いや、俺だけど!!菜摘も菜摘なんだって」
「菜摘ちゃんは、そんな子じゃな………。」
突然、美歌は俺の顔を見て発言をやめた。
だんだん顔が赤くなって、しまいには教室から出ていってしまった。
「なに…?今の」
「美歌ちゃんも、真優のこと意識したんじゃないか?」
あぁ、なるほど。
って、
「お前のせいだな、輝彦」
「……。俺か?」
「じゃぁ俺なのか?」
「俺だな……。でも真優。真剣に美歌ちゃんと向き合って、互いに好き同士で付き合うって決めたら、もっと意識することだぞ?」
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