第一話

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「うぉいっす……!」   昼休み。 輝彦が腰を押さえながら堂々と遅刻してまで学校に来ていた   「うお!?輝彦!!??ヘルニアじゃなかったのか!!」   と、あえて冗談で聞いてみる   「あっ輝彦くん……。」   美歌の目は、本気ではないが、冷たく輝彦を見ていた。   「あぁ…。美歌ちゃんも聞いちゃった??……。ヘルニアよりひどいぜ?あいつ……。」   お前らどんだけ盛ってんだよ。   「とにかく……。もう一ヶ月はヤらねぇ…………。」   と言った。   「輝彦くん……………。」   美歌の目は再び冷たくなった。 しかし、今度は本気の目。   「いや、待って、美歌ちゃん!!俺じゃない!!いや、俺だけど!!菜摘も菜摘なんだって」   「菜摘ちゃんは、そんな子じゃな………。」   突然、美歌は俺の顔を見て発言をやめた。 だんだん顔が赤くなって、しまいには教室から出ていってしまった。   「なに…?今の」   「美歌ちゃんも、真優のこと意識したんじゃないか?」   あぁ、なるほど。   って、   「お前のせいだな、輝彦」   「……。俺か?」   「じゃぁ俺なのか?」   「俺だな……。でも真優。真剣に美歌ちゃんと向き合って、互いに好き同士で付き合うって決めたら、もっと意識することだぞ?」  
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