第一話

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《この辺りから 美歌目線のストーリー進行を 少しずつ加えていきます》       一人称 《美歌》   私は菜摘ちゃんと久しぶりに一緒に下校してる。   輝彦くんは、結局腰が痛くて早退したんだって。   菜摘ちゃんと一緒に帰るのもいいけど、白鳥くんとも一緒に帰りたかったな………。   「ねぇ、菜摘ちゃん」   「なに?」   「私、もっと積極的になった方がいいかな?」   「そうだなぁ…。真優ちゃんに好きになってほしいんでしょ??」   「うん」   好きになってほしい。 私を一番に想ってほしい。   「じゃあ、積極的になったほうがいいよ。真優ちゃんから来るのを待っちゃダメです!」   「でもさっきは、白鳥くんに"デートに誘いなさいよ"って……。」   「そりゃぁ、真優ちゃんが美歌を好きになろうと努力するんだったら、真優ちゃんにも積極的になってほしいから」   菜摘ちゃんは優しいな~…。 私たちのこと、とっても考えてくれてる あっ、私……白鳥くんと同じこと言ってる………。   「私……。がんばる」   「そうそう。その意気だよ、美歌」  
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