第一話

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「そういえば、明日なに買いに行くの??」   「水着♪」   「………。まさか、私のも、とか言わないよね?」   「さすが親友。わかってるわね」   あぁ、やっぱり………。   「始めから明日連れていくつもりだったでしょ?」   「明日じゃないと、予定空いてないんだ。だから、なにがなんでも連れていくつもりだった」   もし、白鳥くんとデートする約束あったら、どうするつもりだったんだろ……。   「ねっ、美歌。久しぶりにあの公園行かない?」   「あ、うん。いいよ」   あの公園……。 私と菜摘ちゃんが出会った場所。 そして親友になるきっかけの場所。   下校途中の小さな公園。 今じゃ、小さい子ですら遊ばない公園。   でも私たちにとっては、大きな意味をもつ公園。   何年ぶりかな。  
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