第一話

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「うわ~。懐かしい」   「夕方なのに、誰もいないね」   シーソー、ブランコ、小さなジャングルジム。 あと小さな砂場。 前の面影のままだけど、明らかに違うのは、誰もいないことかな。   「そのほうがいいじゃん。二人の世界に入れるし」   それもそうかな。   ここで、小学生のときに菜摘ちゃんと出会った。       ―――― ――― ――     私…友達いないのかな。   みんなと遊びたいのに………。   「ねぇ、一緒に遊ぼ?」   「え……?いいの……?」   「みんなで遊んだら楽しいよ?だから遊ぼ!」   「……。うんっ!!!」  
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