第一話

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「……か……みか………。美歌ってば!」   「あっ、なに!?」   「どうしたの?ボーッとして」   「ううん。菜摘ちゃんとの出会いを思い出してただけ」   「ねっ、美歌。そのまま立っといてよ?」   「うん……?」   なにするんだろう……?   「ねっ、一緒に遊ぼ?」   「…………?」   「ほら、美歌…!」   ………。あっ、そういうこと。   「え……?いいの……?」   「みんなで遊んだら楽しいよ?だから遊ぼ?」   「………。うんっ!!!」   菜摘ちゃんは、小さい頃から優しかったよね。 だからあのとき、私に声をかけてくれたんだよね。   あのとき、私がこの公園にいなかったら、菜摘ちゃんがこの公園にいなかったら、出会えなかったのかな?   ううん。絶対会ってる。   菜摘ちゃんは大親友だもん。  
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