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「……。美歌?」
「なに?」
私たちは公園のベンチに座っていた。
そろそろ帰らないと、あの丘に間に合わないんだけど、菜摘ちゃんが相手なら、白鳥くんも怒らないよね?
「真優ちゃんのこと、好き?」
「……。うん………。大好き」
大親友でも、やっぱ恥ずかしいなぁ。
「どこを好きになったの?」
「……。なんか好きになっちゃった」
「……ホントに好きなんだね」
「うん……。」
詳しく言えないんだけど、とっても大好きなんだよ。
菜摘ちゃんと同じくらい、大好き。
「菜摘ちゃんは、なんで輝彦くんが好きなの?」
「わかんない。一目惚れだったから。でもひとつ言えることは、テルは自慢の彼氏。バカで頭悪くて、えろくて、でも世界中の誰よりも好きで、あいつ無しの人生なんて考えられない。でも美歌も世界中で一番好き」
「うん……。私も」
矛盾してるけど、言いたいことはわかるよ。
私も、そうだから。
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