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体から石鹸を流すと次は頭を洗う。
僕の頭は微妙な臭いがした。
湖の藻などの臭いと砂や土の臭い。
木の葉や花の臭いもする。
これは確かに臭う。
この臭いのままさっき食事をしていたのかと思うと、周りにいた客に申し訳なくなった。
僕は石鹸を泡立て頭を洗う。
頭は体以上に念入りに洗った。
シャワーで流した時には微妙な臭いは石鹸の香りに変わっていた。
他に汚れている場所や、臭う場所がないか入念に確認すると、僕は石鹸を置き、風呂場を出て体を拭いた。
汚れた服ではなく、鞄から出したばかりの綺麗な服に袖を通す。
着替えるまでは気にならなかったが、かなり服も汚れている。
何日も着替えてなかったのだから当たり前か。
そばにあった小さな籠に汚れた服を放り込み、明日の朝に服を洗おうと誓った。
それから濡れた自分の赤い髪を拭きながら風呂場を出て、僕はベッドに腰掛けているファーのもとへと行った。
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