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また会えるのかな……。
こんなに沢山人がいるのに……。
もし会えたら……なんて話しかければいい?
わからない。
会えるのかさえわからない相手なのに、どうしてこんなにも気になるのか。
うーん……。
とにかく、諦めたら見つかる人も見つからないし、会える人にも会えなくなる。
考えてたって無駄だよね、きっと。
「よしっ!」
僕は飛び起きた。
ファーはいきなり僕が起きたから、驚いて尻餅をつく。
「明日になったらあの少年を探す! 見つけて名前を聞くんだ!」
出来たら友達に……なりたいな!
うん、うじうじしてたって仕方がない!
とにかく行動あるのみだ!
ここに滞在している間に、見つけてみせるんだ!
「……まるで恋した男の子だねぇ」
「僕は男の子に恋愛感情は抱きませんよ!」
「例えだよ、たとえ」
ファーはクスクスと笑う。
僕は自分の顔が熱くなるのを感じた。
「私も仮面一座が気になるし、予想が正しいかどうか調べたいんだ。だからそれまではここにいると思うよ。お互い頑張ろうか」
「うん!」
ファーは僕に微笑み、僕は力強くうなづく。
それから僕達は夕飯を食べに宿を出た。
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