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部屋に入ると僕は仮面一座のことを話そうとファーを探す。
ファーはベッドの上で本を読んでいた。
「おかえりフェイア。今日は遅かったね」
ファーはにっこりと笑いかけた。
本を閉じて自分の隣に置く。
「何かあったのかな?」
「うん……いろいろと、本当にいろいろとあってさ……」
僕はファーの隣に腰掛ける。
それからファーに少年の正体が仮面一座のベルフォートだったこと、ギルガに関わるなと言われたこと、メイスに石をぶつけてしまい追いかけ回されたこと、そしてミイスから言われたこと……全てを話した。
ファーはミイスの言ったこととギルガが言ったことに眉をひそめた。
「関わるな……か……」
「何か分かる?」
「少しはね……でもミイスって子が言った私達に巻き込まれるって……これがよく分からない……。
一体何に巻き込まれるんだろう……」
ファーは考え込んだ。
ファーでも分からないなら僕じゃ全く分からないよなぁ……。
僕は窓へと近付き、街の外を眺めた。
なんだか空気がおかしい。
何かが……いる……。
街の外で何かがうごめいている。
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