第13章―戦い―

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ベルフォートは森の中をどんどん進む。 進んで行くと横目で敵の姿が確認出来た。 敵は百程度かな……そのうち黒衣を纏ったものが十人ほど……。 あとは黒い鎧を着た剣士達だった。 街の外で、街の人間と戦っている。 状況は圧倒的に街の人間のほうが不利だ。 守りきれずに、黒の鎧の男達が 街へと侵入していっている。 バタバタと人の体が倒れていく。 黒剣士達はどんどん街へ入って行っている。 街のあちこちでは炎があがっていた。 僕はそんな光景を見ながら、黙ってベルフォートの後をついていく。 ベルフォートは敵のそばの木の陰に隠れた。 僕は隣に隠れている。 後ろにいる黒衣の人間は、何やら円形に記号が沢山書かれた図形を描いている。 黒騎士達はまるで機械のように人を殺していく。 街は建物が炎上している。 暗い中で、街だけが赤く輝いていた。 「これからどうするんだ?」 僕はベルフォートに聞いた。 ベルフォートは黒騎士達を見ている。 「ベルフォート?」 「うるさいな。集中出来ないだろ。フェイアには後で指示するから少し黙って」 僕はベルフォートの言うとおりに静かにした。 ベルフォートの額からは汗が流れる。 僕が街を見ていると、街の上空に黒い雲が集まっていく。 ベルフォートの視線は雲へと移る。 そして手をかざした。
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