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すると、雨が燃え盛る街に降り注ぐ。
雨は次第に強くなり、炎を静かに消していった。
それから落雷が黒騎士達を襲う。
雷に当たった黒騎士達はその場に倒れていく。
僕はその光景に唖然となった。
「フェイア……君はあの黒い服の奴らを……奴らが描いているものを……消してきて……」
「描いているもの……? うん、わかったよ」
ベルフォートは途切れ途切れに言う。
僕は黒衣の人間達に向かって走った。
一人が僕に気付き、何かを唱える。
すると足元の草が僕の足を絡めとる。
こいつらは魔術師なのか!
僕は草を切り裂き、こけそうになりながらも体勢を立て直した。
そしてまた突進する。
もう一人が呪文を唱える。
今度は土が盛り上がり、巨大な人形が現れた。
土人形は大きな拳を振り回し、僕に攻撃してくる。
僕は剣で拳に斬りつける……が、全く効果はないようだ。
人形は構わず攻撃を仕掛ける。
右のストレートを僕はさっと避ける。
けど左から拳が向かってきた。
僕はとっさに剣でガードする。
人形の拳は強力で、剣ごと僕の体を吹っ飛ばした。
僕は地面に叩きつけられる。
体中が痛い……だけど……向かわなきゃ!
僕は立ち上がり、また土人形に向かった。
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