第13章―戦い―

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土人形は攻撃の手を止めない。 絶えず僕に殴りかかってくる。 避けているだけでは黒衣の奴らに辿り着けない。 もうすぐ図形も完成しそうだ……。 ベルフォート達の言うとおり、僕にはどうしようも出来ないのか……。 僕は自分の無力さに情けなくなった。 僕が土人形に足止めを喰らっているうちに、黒衣の人間は図形を描き終えてしまう。 円形に図形の周りに並ぶと、呪文を唱え始めた。 土人形は相変わらず僕に殴りかかる。 僕は攻撃を避けた瞬間閃いた。 もしかしたら突破口を見つけたかもしれない! 僕は少し土人形と間合いをとり、息を整える。 それから真っ直ぐ土人形に向かって走った。 まずは右ストレート……。 僕はさっと屈んで避ける。 そして左のフックが向かってくる。 前に転がり、拳を避ける。 よしっ! 隙だらけだ! 僕は土人形の足の間ををくぐり抜け、黒衣の人間へとダッシュする。 しかし衝撃と共にいきなり目の前が真っ暗になった。
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