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上から何かに押さえ込まれている。
僕は少しずつ顔を横にずらした。
僕を押さえつけていたものの正体は手だった。
土人形の背中から一本の腕が伸びている。
やられた……。
殴ったあとに隙が出来るのは奴らも分かっていたんだ……。
くそっ……動けない……。
僕は必死にあがくが手はビクともしない。
その間も黒衣の人間達は呪文を唱えている。
図形が光り輝き始めた。
血のように赤い光を放っている。
不気味な光……。
だんだんと周りの空気が冷たくなる。
何かがくる……。
僕は直感した。
何か……怖いもの、強い力を持つものがあそこから出てくる……。
光がより一層強くなる。
目を開けているのがやっとだ。
すると図形の中心から何かが姿を現した。
描かれていた文字が集まり、変形し、形を成していく。
とても禍々しく……強大な何かの形を……。
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