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図形は召喚陣だったのか。
話にしか聞いたことがないものが目の前に描かれ、召喚している。
召喚されてきたのはとても危険といわれているもの……。
ファーが手を出してはいけないといっていた闇の世界の生き物……。
悪魔だった……。
背中から生える翼は巨大で、広げると三メートルにはなるだろうか。
体は大人の男性と同じくらい。
肌は褐色で、目は黒く光を宿していないため虚ろだ。
悪魔は翼を広げ、黒衣の人間達の指示を待っている。
一人が悪魔に何かを言った。
悪魔は大きく羽ばたくとその場から飛び立ち、街へと向かっていく。
すると街の方から巨大な何かが飛び出した。
召喚された悪魔よりも数倍はでかい。
巨大な何かは……ドラゴンだった。
ドラゴンは口を開けると、向かってきた悪魔を食べる。
口をもごもごと動かし、そして飲み込んだ。
黒衣の人間達が呆気にとられている。
僕は街から歩いてくる人影を目にした。
あの黒のローブに金の刺繍……あれは……。
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