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「ファー!!」
僕は叫んだ。
黒衣の一人がファーに気付き、土人形を向かわせる。
しかしファーが手をかざすと土人形は地面に戻っていった。
ドラゴンがファーの真上を飛んでいる。
黒衣の人間達は勝機がないと察したのか、森へと走り出した。
だが彼らの前に今度はギルガが立ちふさがる。
ギルガは隣にある大岩に手をかけた。
ギルガが力を入れると大岩は軽々と持ち上がり、その岩を黒衣の奴らの前に投げる。
黒衣の人間達は目の前に落ちてきた大岩に驚き、腰を抜かした。
後ろにはドラゴンが降り立つ。
黒衣の人間達はガタガタと震えている。
もう逃げ道はない。
ドラゴンは口を思いっきり開いた。
鋭い牙がズラッと並んでいる。
彼らは恐怖におののき、全員その場で気絶してしまった。
それと同時に土人形は崩れ、僕の上に降りかかる。
僕は土を払って、ドラゴンの横にいるファーのそばへと駆け寄った。
森からはベルフォートがギルガに向かって駆けてくる。
ギルガはファーと僕、それから巨大なドラゴンを見た。
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