第13章―戦い―

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「ファー!!」 僕は叫んだ。 黒衣の一人がファーに気付き、土人形を向かわせる。 しかしファーが手をかざすと土人形は地面に戻っていった。 ドラゴンがファーの真上を飛んでいる。 黒衣の人間達は勝機がないと察したのか、森へと走り出した。 だが彼らの前に今度はギルガが立ちふさがる。 ギルガは隣にある大岩に手をかけた。 ギルガが力を入れると大岩は軽々と持ち上がり、その岩を黒衣の奴らの前に投げる。 黒衣の人間達は目の前に落ちてきた大岩に驚き、腰を抜かした。 後ろにはドラゴンが降り立つ。 黒衣の人間達はガタガタと震えている。 もう逃げ道はない。 ドラゴンは口を思いっきり開いた。 鋭い牙がズラッと並んでいる。 彼らは恐怖におののき、全員その場で気絶してしまった。 それと同時に土人形は崩れ、僕の上に降りかかる。 僕は土を払って、ドラゴンの横にいるファーのそばへと駆け寄った。 森からはベルフォートがギルガに向かって駆けてくる。 ギルガはファーと僕、それから巨大なドラゴンを見た。
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