第14章―出発―

5/9
前へ
/386ページ
次へ
「わかった。連れていくよ。そこまで貴方が言うのならばね。でも私達にも守れり切れるかはわからないよ」 「それでもいいんだ。俺達といるよりはおそらく安全だろう。ありがとな」 ギルガは深々と礼をした。 ベルフォートは嫌そうだったが口には出さない。 ギルガとファーが握手をした。 それから話し合った結果、出発は明日になった。 できるだけ早くここから離れた方が、襲われる危険性は減ると判断したらしい。 できれば今すぐにでも出て欲しかったらしいが、ベルフォートや僕らも荷物をまとめなければならないから、それを考慮して明日になった。 ギルガはきっと魔術騎士団を恐れているのだろう。 僕は魔術騎士団の目的はよく分からないが、仮面一座やベルフォートに関係するものなのは僕でもわかる。 ギルガ達は話し終えると復興作業をするために僕達から離れた。 ファーはあることをするからと言って、どこかへ行ってしまった。 僕はというと……どこかに行ったメイスが気になり、メイスを探すことにした。
/386ページ

最初のコメントを投稿しよう!

352人が本棚に入れています
本棚に追加