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「わかった。連れていくよ。そこまで貴方が言うのならばね。でも私達にも守れり切れるかはわからないよ」
「それでもいいんだ。俺達といるよりはおそらく安全だろう。ありがとな」
ギルガは深々と礼をした。
ベルフォートは嫌そうだったが口には出さない。
ギルガとファーが握手をした。
それから話し合った結果、出発は明日になった。
できるだけ早くここから離れた方が、襲われる危険性は減ると判断したらしい。
できれば今すぐにでも出て欲しかったらしいが、ベルフォートや僕らも荷物をまとめなければならないから、それを考慮して明日になった。
ギルガはきっと魔術騎士団を恐れているのだろう。
僕は魔術騎士団の目的はよく分からないが、仮面一座やベルフォートに関係するものなのは僕でもわかる。
ギルガ達は話し終えると復興作業をするために僕達から離れた。
ファーはあることをするからと言って、どこかへ行ってしまった。
僕はというと……どこかに行ったメイスが気になり、メイスを探すことにした。
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