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「つかぬ事をお聞きしますが……お二人は知り合いですか……?」
「ん? フェイアは私の弟子だけど」
少年は僕を見てからファーの方をみる。
「彼が……あなた様の……弟子……なんて羨ましいっ!」
……は?
「ファリスト様の弟子だなんて……なんて羨ましいんだ!」
「君……ファーのことを知ってるの?」
僕は聞いた。
「勿論です! 私の憧れですからっ!」
「そのローブ……てことは君は……魔術師か」
ファーは納得したように言った。
少年の顔はパァッと輝いている。
「えっと……状況がよく分からないんだけど?」
僕はファーに聞いた。
ファーはクスクスと笑っている。
「あぁ。フェイアは分からないよね。彼はね、魔術師の学校の生徒だよ」
魔術師の学校の生徒。
だからファーを知ってるのか。
………って……えぇ!?
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