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バルファムは前の街以上に賑わっていた。
ファーやウェインと同じローブを着ている人が沢山歩いている。
みんな魔術師を目指している人達なのだろうか?
ローブを着た子供は手に本を持ち、真剣な顔でブツブツ呟き、大人は互いに意見を交換し合ってるみたいだ。
……話の内容はよくわからないけど、きっと魔術に関するはなしなんだろう。
あとは、この街の空には不思議な生き物が飛び交っていた。
最初魔物かと思ってビックリしたけど、ここにいる生き物は魔物ではなく魔獣らしい。
魔獣というのは召喚されてきたもののことで、魔物とは違い誰かに使役されてるため、危険はないんだとファーは言っていた。
見慣れない空から街の奧へと目をやると、そこには巨大な建物が建っている。
その建物の周りは円形の広場のようになっていて、あちこちの通りがそこから放射線状に伸びていた。
僕達がいるのは、その建物の真正面へと続く一番大きな通りだ。
そこから見えるあの建造物は、とても仰々しく、威圧的に見えた。
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