第17章―魔術学校―

2/13
前へ
/386ページ
次へ
バルファムは前の街以上に賑わっていた。 ファーやウェインと同じローブを着ている人が沢山歩いている。 みんな魔術師を目指している人達なのだろうか? ローブを着た子供は手に本を持ち、真剣な顔でブツブツ呟き、大人は互いに意見を交換し合ってるみたいだ。 ……話の内容はよくわからないけど、きっと魔術に関するはなしなんだろう。 あとは、この街の空には不思議な生き物が飛び交っていた。 最初魔物かと思ってビックリしたけど、ここにいる生き物は魔物ではなく魔獣らしい。 魔獣というのは召喚されてきたもののことで、魔物とは違い誰かに使役されてるため、危険はないんだとファーは言っていた。 見慣れない空から街の奧へと目をやると、そこには巨大な建物が建っている。 その建物の周りは円形の広場のようになっていて、あちこちの通りがそこから放射線状に伸びていた。 僕達がいるのは、その建物の真正面へと続く一番大きな通りだ。 そこから見えるあの建造物は、とても仰々しく、威圧的に見えた。
/386ページ

最初のコメントを投稿しよう!

352人が本棚に入れています
本棚に追加