第17章―魔術学校―

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ファーは思っていたより早く帰ってきた。 でも少し疲れているようで、ファーは部屋に入ってすぐベッドに横たわる。 「ファーどうしたの?」 僕はファーのそばに歩み寄る。 「少し先生に捕まってね……長話を延々と聞かされてきた……」 元気がない声で答える。 「いい先生なんだけど。明日も行くからまた会ってしまったらと思うと……気が重くなるよ……」 「明日も行くの?」 「そうだよ。そうそう、明日はフェイアも行くんだから」 「えっ!?」 僕は驚いた。 ファーは僕を見据える。 「魔法を学ぶなら学校のほうが良いからね。教えることに長けた人達ばかりだから。それにフェイアには基礎を教えたし、十分かなと思って」 「僕は魔術師になる気なんかないよ!?」 「うん。わかってる。別にならなくてもいいじゃないか」 「へ?」 僕は間の抜けた声を上げた。 ファーの言った意味がよく分からない。 「どういうこと?」 「そのままの意味。別に魔術師にならなくてもいいんだよ」
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