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「でも魔術師になるための学校なんだろ?」
「一応はね」
ファーは微笑む。
「だけど魔術師になるのは強制ではないし。魔術師になるための勉強をするのは確かだけど」
ファーは起き上がり、僕の頭に手をのせる。
「フェイアなら立派な魔術師にもなれるだろうけどなぁ」
「絶対にならないから!」
僕はファーを見る。
ファーはにっこりすると立ち上がった。
「わかってる。とりあえず、学ぶくらいは損なんてしないでしょ? とりあえず食事をしようか。そろそろお腹空いただろう?」
ファーはベルフォートに向かって言った。
ベルフォートはうなづく。
「じゃあ準備をして。早くいこう」
僕とベルフォートは言われるがままローブを羽織り、ファーと共に宿をあとにした。
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