第17章―魔術学校―

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料理の質は前の街より格段に上だった。 僕は次から次へと出てくる料理を完食する。 そんな僕をファーとベルフォートは呆然と見ていた。 「よくそんなに……」 手元のパンをちぎりながら、呆れたようにベルフォートが言う。 「おふぁふぁふひへふははへ。ほへひほひひひし」 「食べ物飲み込んでから喋ってよ……行儀悪い」 ベルフォートは頭に手をやりハァと息を吐く。 僕は口に入っている食べ物を急いで飲み込んだ。 「お腹空いてるからね。それに美味しいし。って言ったんだよ」 僕は笑う。 彼女ははいはいと言ってスープを口に運んだ。 「ゆっくり食べないと喉に詰まらせるよ」 「大丈夫大丈……うっ!」 僕は自分の胸を必死に叩く。 調子にのってたら肉を喉に詰まらせた。 ヤバい!かなり苦しい……死ぬ……。
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