第17章―魔術学校―

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手に何かがあたった。 ファーが水の入ったグラスをもらって僕の手元に持ってきた。 僕は急いでグラスを手にとり、一気に飲んだ。 ゴクッゴクッと水が喉を通る音がする。 「プハァ……」 僕はグラスをテーブルの上に置いた。 ファーがクスクスと笑っている。 「急いで食べるからだよ。言ったそばから詰まらせるなんて」 「まさか詰まるなんて思わなかったから……」 ファーの言葉に僕は少しうつむいた。 「馬鹿だからだろ」 ベルフォートがボソッと呟く。 その言葉を聞いたファーが吹き出した。 「ちょっと酷いじゃないか! 馬鹿じゃないし! あとファーも吹き出すなんて!」 「ごめんごめん」 ファーはまだ笑っている。 僕はムッとしながらパンにかぶりつく。 二人も笑いながらまた食べ始めた。 久しぶりにこんな楽しい食事をした。 ファーもベルフォートも気分がいいようだ。 僕達は上機嫌で店を出ると宿へと戻り、みんな眠りについた。 明日に備えて。
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