第17章―魔術学校―

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ファーは街の奥の建物へと歩いている。 あそこが学校だったのか。 僕ははぐれないように、ファーの後ろをピッタリとついて歩く。 ファーは急ぎ足だから僕は軽く駆け足じゃなきゃ追い付けない。 見失わないように気をつけながら歩き続ける。 建物に続く長い直線の階段を上り、巨大な扉の前まで来ると、勝手に扉が開く。 僕とファーはその建物の中へと入っていった。 建物の中はとても広かった。 僕達が歩いている廊下は、横に十人くらい並んでもまだ余裕そうだ。 廊下の両端には決まった間隔で、少し狭めの廊下が続いている。 少し狭めといっても七人は並んで歩けるだろうが。 廊下と廊下の間には部屋があった。 中を見るほどの余裕は無かったが、きっと広いのだろう。 僕とファーは奥に向かって歩き続ける。 真っ直ぐ歩いていると、ようやく目的の部屋に着いたらしい。 ファーは赤い扉の前で立ち止まった。 僕も斜め後ろに立つ。 赤い扉をファーが叩くと扉が開いた。 そこはさほど広くはないが、すごいとしか言いようがない部屋だった。
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