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ロドル先生は部屋を出ると真っ直ぐ歩き始める。
僕は周りを見回しながらついていく。
途中でロドル先生は立ち止まった。
僕も立ち止まり、ロドル先生を見る。
「ここはとても広い。だからあまりボーっとしているなよ。すぐ迷ってしまうからな」
「はい」
僕は背筋を伸ばし返事をする。
「今から寮に案内する。
寮には同居人がいるから争いごとが無いようにすること。魔法もむやみやたらに使わない。守れるな?」
「はい」
「宜しい。ではついてきなさい」
またロドル先生は歩き出す。
僕はどの道を進んだのか確認しながら歩いていく。
すると目の前に階段が現れた。
3階ほど階段をあがるとそこは道が二つに分かれている。
右側には奥に一つ扉があるだけ。
左側にはまた階段があった。
「右側が女子寮になっている。男子はそこの扉より先には立ち入れないようになっている。君は男子寮に入ってもらうからそこの階段をあがるんだ」
ロドル先生は階段を指差す。
「分かりました」
僕は返事をすると階段を上がった。
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