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階段をあがった先は沢山の扉がある大きい正方形の部屋だった。
真ん中にはいくつも細長い机が並んでいる。
そこに何人かが座り、本を開いいていろいろ書き留めていた。
僕はロドル先生が歩きだしたのでその後ろを歩く。
座っている男の子達が僕を見てコソコソ話していた。
「相手にするな。この時期に入ってくる者が珍しいだけだ」
「……そうなんですか」
何を話しているのか気になったが、僕は出来るだけ気にしないようにした。
先生がある扉の前に立ち止まる。
「ここが君の部屋だ。もう一人この部屋に住んでいるから、喧嘩などはしないように。
じゃあ私はここまでだ。分からないことは同居人に聞きなさい」
ロドル先生はそれだけ言うと、僕に背を向け立ち去った。
僕は扉の前に取り残される。
一度しっかりと深呼吸をしてから、部屋の扉を開けた。
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