第18章―校内―

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「誰かいますか~……」 僕はそっと扉を開き、顔だけを部屋の中に出した。 部屋の中は真っ暗で何も見えない。 とりあえず中に入り、明かりを探した。 壁にスイッチがある。 それを押すと部屋の中が明るくなる。 僕は部屋の中を見渡した。 部屋の中は思ったより広く、片付いていた。 ベッドが奥に横に並んで置いてある。 ベッドの隣には机があり、片方には本が高く積まれている。 ペンや紙も置いてあった。 その机は同居する人の机なんだろう。 部屋の真ん中には白と黒のしま模様の丸い絨毯が敷かれている。 部屋の両端には本棚があり、これも片方に本が沢山しまわれていた。 他にも羽ペンや巻かれた紙、赤や青色の玉が入ったビンなど、不思議なものも置いてある。 僕は何も置かれていないほうの机に荷物を置いた。 それから本棚に置いてあるビンに近付き、触れようと手を伸ばす。 「触るなっ!」 いきなり声がして僕は驚いた。 後ろを見ると、扉のところに誰か立っている。 「それに触らないで下さい! 大切なものなんですから!」 「ご、ごめんなさい! ちょっと気になったから……」 僕はうつむく。 するといきなり少年はあっと声をあげた。 「もしかして、その声はフェイア?」 なんで僕の名前を…… 。 そういえば僕もこの声は聞いたことがある。 確か……。
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