第18章―校内―

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「ウェイン!」 僕は少年を見て顔がほころんだ。 同居人というのはウェインだったのか。 ウェインも僕の顔を見て笑顔になっている。 「フェイアが何故ここにいるんです? びっくりしましたよ」 「これからここで過ごすんだ。ウェインと同じ部屋でね」 「本当に!」 ウェインは嬉しそうに言った。 「でも、魔術師になる気がないって言っていたのにどうして?」 「魔術師になる気はないけど、魔法は学びたいと思って。あとファーがここで学べって」 僕は自分の頭を掻く。 ウェインはベッドに腰掛けた。 「そうなんですか。じゃあ分からないことはなんでも聞いて下さいね。知っている範囲でならいろいろ教えますから」 「ありがとう、ウェイン。助かるよ」 僕はにっこり笑いかける。 ウェインも僕に笑い返す。 「そうだ、早速なんだけど、あそこにある玉ってなんなんだ?」 僕は本棚に置いてあるビンを指差しながら聞いた。 「あれは魔力玉といって、火や水などの魔力が込められた玉なんです。まだ未熟な僕達魔術師には欠かせない道具なんですよ」 ウェインは立ち上がり、ビンを手に持って僕の元にくる。
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